【少し気になる】アマチュアゴルファーの平均パーオン率はどのくらい?

ゴルフ豆知識

正確な統計はありませんが、結論から言えば、アマチュアゴルファーの中でも、平均スコアが100前後のアベレージゴルファーのパーオン率の平均は、2割に届かないレベルと推定しています。

つまり、10ホール中、パーオン成功できるのは2ホールあるかないか。1ラウンド(18ホール)中、3ホール程度ですね。

思ったより少なくて、少し安心しませんか?笑

一方、プロはどうでしょうか?

実は世界トップクラスのゴルファーが集う米国のPGAツアーのパーオン率平均は、6割半ば程度。つまり、3ホール中、1ホールはパーオンしないのです。

ここでは、プロゴルファーとアマチュアゴルファーのパーオン率を比較分析してみました。次のようなことが気になる人におススメの記事です!

・自分のパーオン率が低すぎるような気がする。
・アマチュアゴルファー全体の統計が気になる。
・トッププロのパーオン率を知りたい。

プロゴルファーの平均パーオン率 ~PGAツアーの場合~

米国PGAツアーメンバーの2021年シーズンの平均パーオン率は、65.14%(196名)です。18ホール中12ホールを少し切る水準。

イメージより少ないのではないでしょうか?

当たり前と言えば当たり前なのですが、トッププロでも100発100中というわけではないのですね。

過去データを見ますと、1980年以降の10年毎の平均パーオン率の実績は以下の通り。

※( )内はそのシーズンのパーオン率の第一位のプレーヤーとパーオン率実績

・1980年 64.06%(Jack Nicklaus:72.11%)
・1990年 63.58%(Doug Tewell :70.91%)
・2000年 65.02%(Tiger Woods :75.15%)
・2010年 66.26%(John Senden :72.49%)
・2020年 66.30%(Jim Furyk    :74.22%)

少しずつ改善はしていますが、1ラウンド(18ホール)あたりの数に直してしまうと、11.5ホール⇒11.9ホール。

つまり、過去40年間、技術の進歩、道具の進化があったとは言え、パーオン率の観点からは、さほど大きな変化があるわけではないのですね。

ちなみに、この同じ期間で、ドライバーの平均飛距離は、256.5ヤード(1980年)⇒296.4ヤード(2020年)と大きく伸びています。道具の進化が大きく貢献していると思います。

尚、過去40年間のシーズンで、あのTiger Woodsが2000年シーズンで記録した75.15%が、歴代パーオン率の最高記録。すごい記録ですが、逆に言えば、あのTiger Woodsの全盛時代ですら、10ホールで2-3ホールは外すということなのです。

プロゴルファー全体では、3ホールに1ホールは外すわけですから、パーオンはそれだけ難しいということ。我々アマチュアゴルファーが、なかなかパーオンできないのは当然なのです。

ちなみに、パーオンとは、ショートでは1打目、ミドルでは2打目、ロングでは3打目でグリーンに乗せられるか、ということですよね。

つまり、パーオン率は、残り100~150ヤード程度の距離のショットの精度を表す、とも言えます。

アマチュアゴルファーが簡単にパーオンできないのは当然と言えるのですが、プロとのパーオン率の差は大きい。逆に言えば、100~150ヤードのショットの精度に、プロとアマチュアの大きな差があるとも言えそうです。

パーオンに成功し、パターだけを持って悠々とグリーンに向かうのはとても気持ちがいいですよね。とは言え、パーオンに関して言えば、さほど一喜一憂する必要はないと言えそうです。

アマチュアゴルファーの平均パーオン率

プロと違って、アマチュアゴルファーの正確な統計はありません。

一方、信頼性の高い参考データの一つとして、コロンビア大学ビジネススクール教授のマーク・ブローディ氏著の「ゴルフデータ革命」があります。

同氏が考案した一打あたりの価値を数値化したSG(Stroke Gained)指標は、現在の米ツアーのスタッツにも使用されています。

同著によれば、アマチュアの平均スコア別の平均パーオン数(パーオン率)は、以下の通り。

平均スコア パーオン数 パーオン率
75 8.9回 49%
80 5.3回 29%
90 3.9回 22%
95 2.8回 16%
100 1.9回 11%
110 0.8回 4%
平均スコア90台後半~100前後のアベレージゴルファーのパーオン率は11%~16%
要は、1ラウンド(18ホール)あたり2~3回ということが分かります。
僕は、日本で500万人~1,000万人いると言われるアマチュアゴルファーの内、このアベレージゴルファーが約5割を占めると推計しています。
平均スコア90以下の上級者は1-2割、平均スコア100超の初級者が2-3割。
つまり、アマチュアゴルファーのパーオン率は、概ねこのアベレージゴルファーの平均に収斂、2割を切る水準、1ラウンド(18ホール)あたり3ホール程度と結論付けて良いと思います。

日本で登録会員数120万人を誇るゴルフネットワークのゴルフ場別のデータも参考になります。

例えば、僕も何度かラウンドしている鳩山カントリークラブ。コースレーティング73.5と、埼玉でもトップ10に入る屈指の難関コース。

アプリ内のデータを調べると、同コースにおけるゴルフネットワーク登録メンバーの平均スコア―は98.3、平均パーオン率は16.9%

ちなみに、アベレージゴルファーから一歩抜け出さんと奮闘中(=つまり典型的なアベレージゴルファー)の僕自身の2021年の平均スコアは95.4(21ラウンド)、パーオン率の平均は18%でした。

尚、アベレージゴルファーのパーオン率とスコアの相関は必ずしも高いとは言えません。

僕自身2021年にプレーした全21ラウンド中、自己ベストの81の時のパーオン率は28%(18ホール中5ホール)ですが、同じパーオン率で100オーバーのラウンドもあります。

要は、ボギーオン以上のホールが8割以上と、パーオンのホールよりもはるかに多いため、スコアとの相関性はボギーオン率の方が高いのですね。

シングルレベルになると、パーオンのホールが半分(18ホール中9ホール)近くになると思われるので、上級者になるほどパーオン率とスコアとの相関が高くなるとも言えそうです。

アベレージゴルファーは、パーオン率よりもまずボギーオン率を重視

並行して、練習場では100-150ヤードのショットの精度を高めていくことが、アベレージゴルファー脱却への近道かもしれません。

まとめ

以上をまとめると、以下となります。

・プロゴルファーの平均パーオン率は、6-7割(18ホール中11ー12ホール)
【参考】米国PGAツアー平均(2021年シーズン)65%
・アマチュアの平均パーオン率は、1-2割(18ホール中2-3ホール)
【参考】マーク・ブローディ氏著の「ゴルフデータ革命」他

自分のパーオン数やパーオン率をみると、どうしても低いというイメージを持ってしまいます。

ただ、これは常に自分のベストショットをイメージして、無意識のうちに期待値が高くなっていることが原因。自分も含めてですが、典型的なアベレージゴルファーの思考の傾向ですね。笑

アマチュアゴルファーのパーオン率の現実を知る。絶好の位置からの2ndショットでグリーンを外したとしても、冷静になれるのではないでしょうか?

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

アベレージゴルファーからの脱却には、自らのマインドを律するマネジメントが重要と言えそうです。

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