ゴルフのテークバック。特に始動時にその後のスイングが決まると言われます。
ネットを調べるとあらゆるコーチの教えや情報が混在。両腕の三角形、腹筋と背筋で上げる、重心や体幹の意識、回転軸や頭位置の固定・・・ 何を意識すれば良いのか迷いますよね。
ただ、色々と実践してみて分かったことがあります。
それは、「たった1つの意識だけで、他の4-5つの要素が意識せずとも自然にカバーされるパターン」が存在するということ。
一粒で2度どころか、4度も5度も美味しい、ということですね。笑
もちろんテークバックに限らないのですが、スイングの際に意識するポイントは、出来る限り少なくすむに越したことはないですよね。
今回は、そんなパターンの一つ、特にテークバックの序盤で必要とされる多くの要素が自然にカバーされるドリルを紹介します。キーワードは”腹筋”です。
溢れる情報の中で、テークバック時に何を意識すればよいのか迷っている人たちにとって、少しでも参考になれば幸いです。
テークバック時に腹筋を意識するドリル
僕自身も、もうほとんど迷宮入りしそうになりながら(笑)、様々な動画やメルマガで紹介されているドリルを実践しました。
その結果、テークバック時に必要と言われている多くの要素を集約していると思われるドリルの一つはこれです。
尚、3.の注意点ですが、
やってみると分かると思いますが、これがけっこうきついのです。
それでは、このドリルで一番使う筋肉はどこだと思いますか?
そう、腹筋なのです。
頭と下半身を動かさずに上半身だけをねじるには、相当腹筋に力を入れる必要があります。腹筋に力を入れなくても、頭の固定は出来ますが、ひざが動くはずです。
もちろん、実際のスイングで、ひざの位置が全く動かないことはありません。
但し、腹筋を意識することが最大の目的ですので、ドリルの時は、出来る限り動かさないようにしてみてください。
チェックポイントですが、右側に90度腕を回転させたときに、
と言う状態になっていればOK。
それでは、この一つのドリルで、テークバック時に必要などんな要素がカバーされているのでしょうか?
テークバック時の”腹筋ドリル”で、どんな要素がカバーされているのか?
このドリルはよく紹介されているドリルの一つなので、ご存知の方も多いと思います。ただ、このドリルで得られる一番重要なスキルは、
だと考えています。
僕はこのドリルによる腹筋の使い方を意識するだけで、色々なコーチが教えているスイング時に必要な多くの要素がカバーされると考えています。
何がカバーされているのか、具体的に見ていきます。
1. 手打ちの解消
これは、特に初級者の方に対し、「腕でクラブを持ちあげない!」と、繰り返し言われますが、スイングの中でも最も重要なポイントの一つですよね。理屈では分かってても、感覚を掴むのは意外に難しい。
中級者以上のゴルファーに対しては、
と教えている動画もあります。
このドリルをやると分かりますが、腕だけの力で体を回転させることは不可能なので、手打ちをしたくても出来ません。
特にテークバックの始動から序盤における腹筋の意識が一番重要。”両腕の二等辺三角形のキープ”という表現もよく使われますが、このドリルでカバーされています。
2. 回転軸の固定
これもスイングの安定のために欠かせないポイントですが、どうすれば良いのか、意外と感覚がつかみにくいのではないでしょうか?
このドリルをやると、その感覚がつかめると思います。そもそも頭を動かさないため、背中の回転軸の左右への動きは発生し得ません。腰が左右に流れるスウェーの防止にもつながります。
3. 正しい体重移動と重心位置
これもドリルを実践すると分かりますが、体重移動を意識する必要がありません。右に90度回転すれば右足に、左に回転すれば左足への適正な体重移動が自然に行われています。
繰り返しになりますが、このドリルは、特にスイング始動時から序盤の腹筋への意識と使い方を身につけることが最大の目的と考えています。よって、腕の動きは肩から肩までの範囲。
ただ、腹筋の意識を理解出来た後は、左膝の位置の固定意識を解除し、ゆっくりとフルスイングに近い形で同じドリルをやっても良いと思います。
更に慣れてくれば、コックやヒンジを入れるタイミングを合わせると、より効果的な練習になりますよ。
まとめ
テークバックの序盤に意識すべきこと。
様々な教えや情報がありますが、その多くの要素を自然にカバーしていると考えるドリルの一つが以下です。
キーワードは腹筋。
このドリルでカバーできる要素は、
など。
ドリルそのものはよく紹介されているドリルの一つですが、改めて腹筋へ意識を集中し、その使い方を感じることが最大の目的です。
ドリルをやったことがある人もない人も、特にテークバックに迷いを感じている人たちに、是非一度試してもらえれば幸いです。
今回も最後まで読んでいただき、有難うございました!
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